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ポランの広場(宮沢賢治)のあらすじ・登場人物

夏まつりの野原の一幕劇

  • 幻想
  • 風刺

宮沢賢治 

文字数
4,149字
読了目安
約8分
表記
新字旧仮名

この作品について

宮沢賢治の戯曲形式の習作。つめくさの花が咲く野原の「ポランの広場」の夏祭りを舞台に、キュステとファゼロが、酒を飲む山猫博士にからかわれ、決闘で追い払う一場の劇。長編童話「ポラーノの広場」と人名や題材が重なり、作中の歌も見どころ。

あらすじ

六月三十日の夜、イーハトヴ地方の野原で、「ポランの広場」の夏まつりが開かれている。つめくさが咲き、銀河が空を渡るなか、人々は円舞し、酒を飲む。そこへ博物局のキュステと少年ファゼロがやって来る。山猫博士は、水を飲む者が来ると広場がしらけると歌ってからかい、ファゼロが泣きそうになりながら歌い返すと、決闘を申し込む。キュステがかばって相手になろうとするが、博士はファゼロとの勝負を望み、二人は食事用のナイフで決闘を始める。ファゼロが胸を突くと、博士はあわてて薬の名を叫び、気絶し、水をかけられて目を覚ますと、そそくさと退場する。人々は笑い、葡萄園の農夫が、愉快に夜を歌い明かそうと呼びかけて幕となる。

登場人物

冒頭部(原文より)

山猫博士(立ち上がりながら)「おいおい、給仕、なぜおれには酒を注がんか。」 給仕、(周章てゝ来る)「はいはい、相済みません。座っておいでだったもんですからつい。」 山猫博士、「座っておいでになっても立っておいでになっても我輩は我輩ぢゃないか。おっと、よろしい。諸君は乾杯しやうといふんだな。よしよし。ブ、ブ、ブロージット。」

「ポランの広場」宮沢賢治(青空文庫)

末尾部(原文より)

あゝ、山猫の云ひぐさではないが、 ポランの広場の夏まつり ポランの広場の夏まつり とかうだ。」 (壇を下る 拍子、歓声、オーケストラ、〔数文字空白〕を奏する 円舞はじまる。 幕)

「ポランの広場」宮沢賢治(青空文庫)

原文を読む

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