スタンレー探検隊に対する二人のコンゴー土人の演説(宮沢賢治)のあらすじ・登場人物
白人白人いづくへ行くや
- 風刺
- 文字数
- 465字
- 読了目安
- 約1分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
アフリカ探検で知られるスタンレーの一行に向かい、二人の現地人が奥地の危険を呪文のように脅す、賢治の戯れ歌ふうの口語詩。七五調の囃子と「ちがひなしちがひなし」の合いの手で、毒の滝や闇の森、熱の丘が次々に現れる。ユーモアの陰に、文明の側の探検者の視線を逆に笑う気配がある。
あらすじ
「白人白人いづくへ行くや」と呼びかける問いと答えが、五つの連になって繰り返される。ここを遡れば毒の滝、蝦蟇はお前を膨らまし、鰐はお前の手を食うだろう、「ちがひなしちがひなし」。ここから奥は暗の森、藪が足をとり、蕈はお前を腐らせるだろう。ここを昇れば熱の丘、赤は汝をえぼ立たせ、黒は汝を乾かすだろう。ここを過ぎれば化の原、蛇が背中にまとい、猫が頭で遊ぶだろう。そして原のかなたはアラヴ泥、どどどどどうと押し寄せてお前たちはすべて殺されるだろう、と言う。最後のト書きでは、このときスタンレー探検隊長が堪えかねて噴き出し、土人は叫んで逃げ去る。
冒頭部(原文より)
白人白人いづくへ行くや こゝを溯らば毒の滝 がまは汝を膨らまし 鰐は汝の手を食はん ちがひなしちがひなし がまは汝の舌を抜き 鰐は汝の手を食はん 白人白人いづくへ行くや
「スタンレー探検隊に対する二人のコンゴー土人の演説」宮沢賢治(青空文庫)
末尾部(原文より)
原のかなたはアラヴ泥 どどどどどうと押し寄せて 汝らすべて殺されん ちがひなしちがひなし どどどどどうと押し寄せて 汝らすべて殺されん (このときスタンレー探検隊長こらへかねて 噴き出し土人は叫びて遁げ去る)
「スタンレー探検隊に対する二人のコンゴー土人の演説」宮沢賢治(青空文庫)
原文を読む
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