多情多恨(尾崎紅葉)のあらすじ・登場人物
亡き妻を想いつづける男
- 恋愛
- 心理
- 文字数
- 174,400字
- 読了目安
- 約5時間49分
- 表記
- 新字旧仮名
- 種別
- 小説
- 舞台
- 東京都
この作品について
尾崎紅葉の長編で、「である」体の言文一致で書かれた代表作として文学史に名を残す。1896年(明治29年)2月26日から6月12日まで前編、9月1日から12月9日まで後編が「読売新聞」に連載され、1897年(明治30年)7月に春陽堂から初めて単行本になった。妻の類子を亡くした学校勤めの鷲見柳之助が、親友の葉山誠哉とその妻お種の家に身を寄せ、悲しみのなかで日々を送る。亡き妻への思いと、世話をしてくれる人への思いが入りまじっていく心の動きを、細やかな観察で追う。作品は前編と後編の2冊に分けて収録している。章は「(一)」「(十二)の一」のように番号で区切られている。本書は博文館『紅葉全集』第五巻(1912年。初版は1904年)に収める本文を、国立国会図書館が公開する底本の画像とOCRテキストを照らし合わせて校正したもので、青空文庫には無い。ルビは底本のものを可能な限り残した。
あらすじ
登場人物
- 鷲見柳之助(すみ りゅうのすけ) 学校に勤める男。多くの人を好まず、妻の類子と友人の葉山だけを心の底から好いていた。妻を亡くして悲嘆に沈み、葉山の家に身を寄せる
- 類子(るいこ。お類) 柳之助の亡き妻。柳之助の胸のうちでは、いまも生きたままの姿で残っている
- 葉山誠哉(はやま せいや) 柳之助の無二の友人。悲嘆に暮れる柳之助を案じ、自分の家に引き取って世話をさせる
- お種(おたね) 葉山の妻。夫に頼まれて柳之助の世話を引き受ける。のちに柳之助が下宿へ移ると、その別れを心細く思う
原文を読む
原文はアプリに収録しています(縦書きで読めます)。底本:博文館『紅葉全集』第五巻(1912年。初版は1904年)所収の「多情多恨」。国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている底本の画像と、同館「次世代デジタルライブラリー」のOCRテキスト(パブリック・ドメイン)をもとに、画像と照らし合わせて校正し、本文だけを収録した(柱・扉・挿絵は省いた)。ルビは底本のものを可能な限り残した。旧字は新字に改めた(仮名遣いは底本のまま)。