透明怪人(江戸川乱歩)のあらすじ・登場人物
姿なき怪人と少年探偵団
- ミステリ
- 冒険
- 文字数
- 98,292字
- 読了目安
- 約3時間17分
- 表記
- 新字新仮名
- 種別
- 小説
この作品について
江戸川乱歩が1951年(昭和26年)、雑誌「少年」に連載した少年探偵団もの。姿の見えない「透明怪人」が世間を騒がせるという怪事件を舞台に、名探偵・明智小五郎と小林少年、少年探偵団が、宿敵・怪人二十面相と対決する。続く「怪奇四十面相」へとつながっていく、シリーズの一編である。
あらすじ
春のはじめのある日曜日、小学六年生の島田君と木下君が、先生の家からの帰り道、見おぼえのない奇妙な町に迷いこみ、生まれてはじめての恐ろしい目にあう——それが、姿の見えない「透明怪人」をめぐる怪事件の幕開けだった。ろう人形にまつわる怪異にはじまり、透明人間のように神出鬼没の怪人が世間を騒がせる。その正体は、名探偵・明智小五郎の宿敵、変装と奇術の名人・怪人二十面相だった。明智と小林少年、少年探偵団は、透明怪人のからくりを見破り、追いつめていく。物語の終幕、課長・係長・刑事・小林少年・少年探偵団員あわせて十人が、椅子に縛りつけた「にせ明智」——正体をあばかれた二十面相のまわりに殺到する。さすがの魔術師も、こうなってはどうすることもできず、真っ青な顔に脂汗を流して、死人のように横たわるばかり。こうして、世間を騒がせた透明怪人の大事件も、ついに最後の幕を閉じるのだった。捕らえられた二十面相が、のちに「四十面相」と名を改めて再び現れる、シリーズの一編である。
登場人物
- 透明怪人(怪人二十面相) 姿の見えない怪盗
- 明智小五郎 名探偵
- 小林少年 少年探偵団団長
- 島田君・木下君 事件に巻き込まれる小学六年生
冒頭部(原文より)
そのふたりの少年は、あんなこわいめにあったのは、生まれてからはじめてでした。 春のはじめの、ある日曜日、小学校六年の島田君と木下君は、学校の先生のおうちへあそびにいって、いろいろおもしろいお話を聞き、夕方になって、やっと先生のうちを出ました。そのかえり道の出来事です。
「透明怪人」江戸川乱歩(青空文庫)
末尾部(原文より)
かくして、あれほど、せけんをさわがせた、透明怪人の大事件も、ついにさいごの幕をとじることになりました。これよりして、名探偵明智小五郎と名助手小林少年の評判が、いよいよ高くなったことは、言うまでもありません。しばらくは、どこへいっても、ふたりのてがらばなしばかりでした。
「透明怪人」江戸川乱歩(青空文庫)
原文を読む
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