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妖怪博士(江戸川乱歩)のあらすじ・登場人物

戦前の少年探偵団もの

  • ミステリ
  • 冒険

江戸川乱歩 1938年(昭和13年)1月 「少年倶楽部」

文字数
130,989字
読了目安
約4時間22分
表記
新字新仮名
種別
小説

この作品について

江戸川乱歩が1938年(昭和13年)、「少年倶楽部」に連載した少年探偵団もの。麻布の屋敷町にあらわれる、奇怪な老人「妖怪博士」。小学六年生の相川泰二少年をきっかけに、名探偵・明智小五郎と少年探偵団が事件にかかわってゆく。戦前の少年探偵団シリーズの一編で、子どもたちを熱狂させた冒険物語である。

あらすじ

白い雲におおわれた、むし暑い春の日曜日の夕方、小学六年生の相川泰二少年が、麻布の人通りのないさびしい屋敷町を、口笛を吹きながらひとりで歩いていた。その泰二少年の身に、奇怪な出来事がふりかかる。町にあらわれたのは、「妖怪博士」と呼ばれる、うす気味の悪い老人——その正体は、名探偵・明智小五郎の宿敵、変装の名人・怪人二十面相だった。誘拐や暗号、変装をめぐる怪事件に、小林少年ひきいる少年探偵団が立ち向かい、明智探偵とともに、神出鬼没の妖怪博士を追いつめていく。危機また危機の冒険の果て、少年たちはついに怪人を打ち破る。洞くつもやぶれんばかりの「明智先生、ばんざあーい」「小林団長、ばんざあーい」の声が、四方の岩にこだまして、くりかえし響きわたるのだった。戦前の少年探偵団シリーズを彩る、痛快な冒険物語である。

登場人物

冒頭部(原文より)

 空いちめん、白い雲におおわれた、どんよりとむしあつい、春の日曜日の夕方のことでした。十二、三歳のかわいらしい小学生が、麻布の六本木に近い、さびしい屋敷町を、ただひとり、口笛を吹きながら歩いていました。  この少年は、相川泰二君といって、小学校の六年生なのですが、きょうは近くのお友だちのところへ遊びに行って、同じ麻布の笄町にあるおうちへ帰る途中なのです。

「妖怪博士」江戸川乱歩(青空文庫)

末尾部(原文より)

「明智先生、ばんざあーい。」 「小林団長、ばんざあーい。」  洞くつもやぶれんばかりのばんざいの声は、四ほうの岩にこだまして、どこからともなく、ばんざあーい、ばんざあーいと、くりかえし、くりかえし、一同の耳にひびいてくるのでした。

「妖怪博士」江戸川乱歩(青空文庫)

原文を読む

原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。

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