新小説とは
- 分類
- 結社・団体
- 読み
- しんしょうせつ
春陽堂が発行した文芸雑誌。明治22年(1889年)1月に饗庭篁村らによって創刊され(第一次)、いったん休刊ののち、明治29年(1896年)に幸田露伴の編集で再刊された(第二次)。以後30年にわたり、「文芸倶楽部」と並ぶ明治・大正期の代表的文芸誌として、作家たちの主要な発表舞台であり続けた。泉鏡花『高野聖』(明治33年)『歌行灯』(明治43年)、夏目漱石『草枕』(明治39年)が載り、尾崎紅葉が晩年に口述した『硯友社の沿革』(明治34年)も本誌に発表されている。明治40年(1907年)には田山花袋『蒲団』を掲載して自然主義文学の方向を決定づけ、明治42年(1909年)には永井荷風が隅田川沿いの下町に生きる少年を描いた『すみだ川』も載った。大正期にも芥川龍之介『芋粥』、有島武郎『カインの末裔』などを世に送ったが、大正15年(1926年)で本誌を終え、昭和2年(1927年)に「黒潮」と改題後まもなく終刊した。