文芸倶楽部とは

分類
結社・団体
読み
ぶんげいくらぶ

明治28年(1895年)1月、博文館が自社の文芸諸雑誌を統合して創刊した文芸雑誌。小説を中心に広い読者層に読まれた、明治期を代表する文芸誌である。創刊の年には泉鏡花『夜行巡査』『外科室』が掲載されて観念小説の呼び名を生み、樋口一葉『にごりえ』『十三夜』、広津柳浪『今戸心中』(明治29年)、鏡花『化銀杏』(同年)など、明治20年代後半の作品の多くがこの誌上に発表された。明治29年(1896年)4月号には「文学界」に連載された一葉『たけくらべ』が一括して再掲載され、森鴎外・幸田露伴・斎藤緑雨が合評「三人冗語」(「めさまし草」)で絶賛したことで、一葉の名声は不動のものとなった。明治44年(1911年)には岡本綺堂の戯曲『修禅寺物語』も載っている。のちには通俗的な読み物へ重心を移し、大正6年(1917年)から岡本綺堂『半七捕物帳』の連載が始まったのもこの雑誌である。昭和8年(1933年)1月に廃刊した。

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