評論とは
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- ひょうろん
文学・芸術・社会・人生などについて、書き手の見識を論理的に説き明かす論説文。小説や詩と並ぶ散文の一大領域で、近代日本では啓蒙・思想と文芸批評の両面に豊かに展開した。福沢諭吉『学問のすゝめ』(明治5年〜)が実学と独立自尊を平明に説いて時代を先導し、北村透谷『内部生命論』や高山樗牛『美的生活を論ず』は青年の魂に人生の理想を問うた。文芸批評では、正岡子規『歌よみに与ふる書』が短歌革新の口火を切り、芥川龍之介が晩年に「話らしい話のない小説」を擁護した『文芸的な、余りに文芸的な』などが文壇の争点を論じている。一方、西田幾多郎『善の研究』のように哲学的な思索を平明な文章へ結晶させた名著も生まれ、敗戦後には坂口安吾『堕落論』が旧道徳の崩壊を鋭く肯定して戦後思想に衝撃を与えた。虚構によらず、思想そのものの力で読者を動かす点に、評論の魅力がある。