化政文化とは

分類
時代区分
読み
かせいぶんか

江戸時代後期、文化・文政年間(1804〜1830年)を中心に、江戸の町人が担い手となって爛熟した文化。名称は両年号の頭文字による。上方が中心だった元禄文化に対し、江戸が文化の発信地となり、出版や貸本屋の普及を背景に、風俗や笑いを楽しむ庶民的な読み物が数多く生まれた。文学では、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』(享和2年・1802年に初編)、式亭三馬の『浮世風呂』(1809〜13年)などの滑稽本、曲亭馬琴が28年をかけて完結させた読本『南総里見八犬伝』(1814〜42年)、庶民の恋を描いた為永春水の人情本『春色梅児誉美』(天保3年・1832年)が代表である。上田秋成は最晩年の文化5年(1808年)に『春雨物語』をまとめ、俳諧では小林一茶が『おらが春』(文政2年・1819年の記)を書き、演劇では鶴屋南北の『東海道四谷怪談』(文政8年・1825年)が出た。浮世絵では葛飾北斎の『富嶽三十六景』や歌川広重の『東海道五十三次』のような風景画が人気を集めた。やがて天保の改革(1841年〜)で風俗を乱すものとして取り締まりを受け、戯作の勢いはおとろえた。

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